国宝 明王院五重塔をたずねて

お寺に行くには車でいくとあっという間に行ける便利さはあるが、たどり着くまでの雰囲気を味わうことができないため、なるべく歩くようにしている。

今回も福山駅から歩くことにした。このときに重宝しているのが、IPHONEである。アプリソフトのグーグルマップで、現在地と行く先のルート検索とナビが可能である。徒歩でも道路をナビしてくれる。

福山駅から片道40分

多少歩くことには自信があるつもりだったが、結果的に今回は少し音を上げてしまった感じである。

 

国道の車はひっきりなしで交通量も多かった。大きな芦名川の橋を渡り、国道から一歩入ると急に雰囲気が変わる。

芦田川の千件の部落が河底に存在していた話を思い出しながらたどり着いた。

ちょうど新年あけて間もない時期でもあったので、少し遅い初詣客でにぎわっていた。

みなさん車で来ている。

近づくにつれ、遠くから見ると「明王院」より「草戸神社」の方が目立っている。

以前は、敷地からいって明王院も草戸神社もほぼ一体であったが明治の神仏分離で分けたのであろう。

その草戸神社の建物がはじめて見る変わった建物である。本堂がほぼ3階建て高さの展望台風になっている。遠くから見てもその赤い柱が目立つ。また川にかけられた赤い太鼓橋も目立つ。

 

展望台風本堂の柱はコンクリート造りなので最近のものだと思うが、この建物の設計は昔からのものではないかと想像する方が楽しい。想像通りだとすれば、かなりなもので、この設計は斬新的で現代でも通じる建築設計だと思う。

目的の明王院にたどり着く前にかなり楽しませてもらった。

 

神社より約50メートルぐらい先、草戸神社の広い駐車場の前、初詣シーズンだったので屋台が5件ぐらいにぎわっている。

その前にお寺の入口があった。

考えてみると神社には鳥居があり目印になるが、お寺は山門が目印ともいえるが、鳥居との比較からすると目立たない。

遠くから見て木の茂みの間から、階段、山門、五重塔の頭の方が見える。つい草戸神社と比較してみてしまうが派手さはない。この落ち着きが良いのである。

 

山門をくぐると本堂、五重塔に圧倒される。両方とも国宝である。

境内は思った以上にせまく、山の傾斜に立っている。この国宝二つの建造物と境内が狭く感じるのは、境内の木の大きさが影響している。

ほとんどが年数のたった大きい木である。

 

五重塔はどうどうとしたものだった。

 

  

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日本三名塔


国宝 法隆寺五重塔

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